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詩。まるで詩を読んでいるような小説。
読みながら、音楽が聴こえる。
音楽を聴くとき、演奏する人や楽器に注目することはあるけど、その楽器を調律する人に注目したことはなかった。
ピアノ・弾く人・聴く人・演奏される場所・調律する人。
ピアノに関わるすべてのことが、壮大なひとつの森になっている。
その森に入っていく、色とりどりの人々。
それを、白い、まっさらなひとりの青年とともに、美しい文章で表している。
表紙の絵も、詩のようで、とても美しい。
静かで、美しい、ピアノとピアニストと調律師の小説。
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