バルサ(「守り人シリーズ」の主人公 )が出てこないしなぁ。
と、手に取るのが遅くなった、『蒼路の旅人』。
「むーちゃくちゃおもしろい!」
「これまでの登場人物ほぼ出てこないのに、おもしろい!」
「想定外のラスト! 衝撃のラスト! 早く続きを読まなきゃ!ってなるラスト!」
が、読み終わった後の感想です。
読みながらゾクゾクする本。
作者の上橋菜穂子さんの頭の中は、どうなっているんだろう。
架空の世界地図、存在しない国の文化、存在しない国同士の争い、不思議な力、さまざまな立場の人間の気持ち。
ゼロからこれほどの世界を作り上げられるなんて!!!
すごすぎる!!!
作者のあとがきに、素晴らしいことが書かれていました📝
『ひとつの視点に固執することの恐ろしさを、私はずっと感じてきました。
人類の歴史の中で、唖然とするほどの大虐殺や悲劇を生みだしてきたのは、悪意というよりはむしろ、ひとつの視点に固執した思想や意識であったと思うからです。』
私も、ネガティブな視点になった時は、他の見方がないか、常に意識するようにしています。
物事を俯瞰的に見る。
そして多様性を認める。
そうしていかないと、人間は過ちを繰り返すばかりだと思います。
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