息子とおでかけした帰り。

駅の前に
「クレープ」
の看板。

吸い込まれるように入る。

夜はBARなのかな?
クレープ屋さんっぽくない雰囲気に、ちょっとドキドキ……。

息子と2人、バーカウンターに座ってクレープを注文する。

息子はいちごチョコホイップ。
私はレモンシュガー。

焼きたて熱々の生地に、ジュワッと甘酸っぱいレモンシュガー。
美味しい。

息子のいちごチョコホイップも、クリームといちごがたっぷり。

お酒の瓶や、グラスが並ぶ、仄暗い店内。
その中で、甘いクレープにかぶりつく。
不思議な感覚。

食べ終わったので、お会計をする。
「……ん?」

お釣りが多い。

首を傾げると
「実はクレープの生地が足りなくなっちゃって。ママのクレープが、ちょっと小さくなっちゃったの。だからお金はお返しします。」
とお店のマダム。

「えええっ!!! いやっ! 美味しくいただいたので、問題ないです!」
お金を戻す私。

「いいの、いいの。また来てくれればいいの
よ!」
と笑顔でお金を渡すマダム。

結局、私のクレープ代は全額返金。
マダムにクレープをご馳走になることとなった。

「ごちそうさまでした!」
息子と2人でお店を出る。

「美味しかったね!」
と息子。
「お店の人、お金いらないって言ってたね。でもまた来てねって言ってたから、また来ようね。」
とニコニコ。

そうだね。
こんなにも親切なマダムのお店だから、また来ようね。





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秋の海。