常連のお客様が
「今週で、仕事最後なんです。」
と挨拶に来られた。

お腹はもうパンパン。
いよいよ産まれるらしい。

今までのお礼と、母子ともに安産であることを祈って別れる。

長いこと接客の仕事をしていると、こうやって、別れの挨拶をしてくれるお客様がいる。
嬉しい。

転勤の挨拶。
退職の挨拶。
結婚の報告。
出産の予定。

名前も知らない。
なのに、会えば言葉をかわす。
不思議な関係。

昨日は、休みでもないのに、中学生くらいのお客様が多かった。

修学旅行かな?

みんな礼儀正しい。
礼儀正しい中に、ちょっとイキッた子が混ざっている。
若者あるある。

「今日、寒いっす!」
と、イキッた子が声をかけてくる。
「そうだねぇ。急に寒くなったねぇ。」
と答える。
「寒くて耳が痛いっす!」
「そうそう! 寒くて耳が痛くなった!」

イキッた男の子が2人。
寒い寒いと声をかけてくる。

「寒いから気をつけて。」
「ありがとうございますっ!」

イキってるけど、か細い後ろ姿に別れをつげる。
 
自分の息子が
「寒い。耳が痛い。」
と言ったとき、
「寒いねぇ。」
と言いながら、耳を手でおおってあげたことを思い出す。

うちの子も、やがて中学生になるんだな。
あんなふうにイキることはなさそうだけど。
どうだろう? 分からない。

FullSizeRender
川の流れのように〜〜〜♪