明け方に見た夢の話をひとつ。



知ってるような、知らないような街。
時間は夕暮れ時。

息子や家族に、
「先に行ってて!」
と言って、別の道を歩いて帰る私。

すると、トンネルの手前で、歌を歌いながら歩く父親に遭遇。

「あっ! お父さんだ!」
と、近寄る私。
「お父さんに会えてよかった! なんか楽しそう!」
と声をかける。

私に気づき、歌うのをやめ、少し困ったような顔をする父。

「帰り方が分からないんだ。」
と言う。

「ちょっとボケてきちゃってたもんね。大丈夫! 一緒に帰ろう!」
と、父の手を取る私。

トンネルの向こうに、息子の背中が見える。

「〇〇くん! お父さんに会えたよ!」
と息子に声をかけ、トンネルに向かって進む。



「ピピピピピーーーーーーーーッ!」

そこで目覚ましが鳴って起きた。

(あれっ?! 目覚ましの音量変わったっ?!)

ビックリするくらい、ハッキリした音だった。
おかげで一瞬で目が覚めた。

もちろん、目覚ましの音量は上げていない。

(夢か……。久しぶりにお父さんに会えたな。)

カレンダーを見る。

(月命日、過ぎてるやないかーーーーーいッ!)
(お父さんが亡くなって、まだ1ヶ月しか経ってないのにーーーーーッ!!)
(忘れるのが早すぎるーーーーーッ!)

忙しかったとは言え、切り替えの早すぎる自分に驚く。

(そうか。四十九日経ってないし。お父さん、まだこの世にいるんだよね……)

月命日、すっかり忘れてごめん!

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忌中にハイキングに行ったりね。自由すぎる。