『 Less is more 』。
日本語に訳すと、
『少ないほうが豊か』。
読んでいた本に、出てきた言葉。
たまたま、
ドイツに暮らす日本人のインタビューと、
ニュージーランドに暮らす日本人の本を読んで、
両方に共通していたのが、この
『 Less is more 』
という考え方だった。
ドイツに暮らす日本人も、
ニュージーランドに暮らす日本人も、
口を揃えて
「日本より不便!」
と言う。
だけど口を揃えて
「日本にいた頃より豊か!」
と言う。
日本は
コンビニが24時間営業してるし、
至るところに自動販売機があるし、
お店も夜遅くまでやってるし、
日曜祝日もだいたい営業している。
いつでも買えるし、品揃えも豊富。
接客だって素晴らしい。
だけど、
コンビニも自動販売機も無くて、
お店も早くに閉まって、
日曜祝日は閉店してるところが多いし、
品揃えは良くないし、
接客もほどほどのドイツやニュージーランドの方が、
『暮らしが豊か』
と言う。
つまり。
日本は過剰。
なんだな。
接客業あるあるなんだけど。
一度親切にすると、
「前は◯◯してくれた。」
「あの店員さんは◯◯してくれた。」
「他の店では〇〇だった。」
「今度は〇〇してほしい。」
と、お客様の要求が増える。
ほんっっっっっとうに増える。
「親切にしてくれてありがとう!」
ではなくて、
「次はこれも!」
と、
「もっともっと!」の要求が増えるのだ。
もっと便利に。
もっと親切に。
もっとたくさんの物を。
『過剰』になると、足ることを忘れる。
『過剰』は、さもしさを産む。

水仙の香り。春の陽気にぴったり。
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