息子「これ何?」
私「パパイヤだよ。」
息子「欲しい。」
私「甘くないよ。青いから、サラダにして食べるパパイヤだよ。」
息子「欲しい。」
私「食べられる?」
息子「食べる。」
私「じゃあ、食べられなかったときに困るから、こっちの小さいのにしようか?」
息子「やだ。こっちの大きいの。」
私「えー! こんなに大きいパパイヤ食べきれないよ!」
息子「食べられる!」
私「小さいのにしよう!」
息子「やだ! これ!」

息子、かぼちゃのように大きいパパイヤを抱えて離さない。

私「……絶対、食べてよ。」
息子「食べる!」
私「残したら、2度とパパイヤ買わないからね!」
息子「わかった!」

というわけで。
かぼちゃみたいな青いパパイヤを購入。

八百屋さんの奥さんが
「売れたわ〜! これ、豚肉と炒めると美味しいのよ!」
と、レシピを教えてくれる。
「ちょうどお肉屋さんで豚肉を買ったところです〜♪ さっそく今日作ってみます♪」
と私。

帰宅して、青いパパイヤを切ろうとすると。

「切らないで!」
と息子。

私「なんで?」
息子「可愛いから。飾っておくの。」
私「はぁ? 食べるために買ったんじゃないの?!」
息子「食べるけど、可愛いから、飾っておくの。しばらく飾ったら、食べるから。」

と、青いパパイヤを飾りはじめる。

絵を描き、
育ててるバナナの葉を切って下に敷き、
りんごやバナナを添える。

息子「どう?!」
私「パパイヤの口、描いたんだ! 可愛いじゃん笑。」
息子「でしょ?」

満面の笑顔(ドヤ顔)の息子。

息子「〇〇くんが、どうしてこのパパイヤがいいって言ったかわかる?」
私「わからない。」
息子「ここ! てっぺんがお星様みたいで可愛いでしょ?! だから、このパパイヤじゃないと嫌だったの!」

と、かぼちゃみたいな青パパイヤのてっぺんを指差す。

私が
(パパイヤにしては、形が歪だなぁ……)
と思ったそのパパイヤも、
息子にしたら
(お星様みたいで可愛い!)
だったのである。

(この子、独特な感性してるなぁ!)
と感心しつつ、
(人によって、感じ方ってぜんぜん違うんだな……)
と改めて思った。

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「青パパイヤちゃん」だそうです。