朝。
電車を待っていたら、遠足に行く小学生の集団と一緒になった。
昔だったら、
(うわぁ! 遠足と一緒になっちゃった〜! うへー!)
と思ってたのに、今は
(遠足かなぁ。みんな大人しくしてエライ!)
と見守るように。
子どもを見る目が、完全に親目線。
道でお散歩中の園児に会えば
(きゃ、きゃわいい〜〜〜!!!)
と腰が砕けそうになるし、
お店で
「買って! 買って〜〜〜!!!」
と泣いてる幼児を見れば
(わかる! わかるよ! うちの子もそうだったよ!)
と共感してしまう。
最近ではスマホが
『2018年の今日』
とかタイトルをつけて、過去の息子の写真を表示したりするから
(ウヒョーーーッッッ!!! なんだこのかわい子ちゃんはーーー!!!)
と、小さかったころの息子の写真を延々と眺めちゃったりする。
(寝るはずだったのに!)
先日は、職場に小学校低学年くらいの男の子が来店された。
1人だったので
「大丈夫?」
とつい声をかけて、フォローしてしまった。
1週間後、またその子が1人で来店された。
私ははやる気持ちを抑え、何も言わずに見守っていた。
帰り際、その子は私の方を見て会釈をして出て行った。
(いい子だっ! なんてしっかりしたいい子だっ!)
と胸がギュッとなった。
それを見ていた同僚は
「ちょっとー! あの子、私が話しかけてもめんどくさそうにしてたのに! ちょびさんにだけ挨拶していったー! ずるいー!」
とヤキモチを妬いていたけど。
「たぶん、お母さんオーラが出てたんだと思う。」
と答えた。
