息子と、お気に入りの森へ。
冬の間は丸坊主だった木の枝に、新芽がニョキニョキ生えている。
足元も、
ハナニラ・ムスカリ・ラッパ水仙・スノーフレーク・菜の花・タンポポ・ハルジオン・カラスノエンドウ、スミレなど、
お花がのびのび咲いている。
春だ。
春の訪れに、森が、植物が、喜んでいる。
自然界のウキウキにつられて、私もウキウキ歩いていたら
「アケビだ!」
と息子の声。
「これ、ミツバアケビだよ! この花、絵本で見たことある!」
と、伸びた蔓を手に取り、葉や花を眺めている。
「アケビの花って、見たことないのに、わかるの?」
「わかるよ! 〇〇くん、植物博士だもん!」
と自信満々。
アプリで調べてみると
「ほんとだ! ミツバアケビだ!」
「でしょー! そうだと思ったんだ!」
と大興奮。
その後も、
「あ、これはアケビ。」
「これはムベかな? トキワアケビって言ったりする。」
と、どんどんアケビを見つける。
「秋になったら、実がなるかなぁ。」
「どうしてこんなところに咲いてるんだろう? 鳥さんが食べて、ここにウンチしたのかな?」
「アケビって、こんなに生えてるもんなんだね。」
と、アケビ探しが止まらない。
「アケビを見つける達人だね。」
と私が言うと
「〇〇くんは、アケビ探偵です!」
と自慢げに言う。
他にも、黄色いブドウのような花を見て
「これ、キブシ。クロッソソマ目。」
ウラシマソウを見て、
「知ってる! サトイモの仲間だよ。」
と教えてくれたり。
ヤマグワの木も見つけたので、
初夏にはヤマグワの実を、
秋にはアケビの実を、食べに来ることに決めたらしい。
「たくさん食べちゃうと鳥さんの分がなくなっちゃうから、〇〇くんは、3個だけ食べます。」
と、鳥への配慮も忘れない。
少し前までは、
「ママ、この花は何?」
と、気になる植物を見るたびに聞いてきたのに。
いつのまにか、私の方が息子に教わっている。
自称、アケビ探偵で植物博士の息子が、頼もしく思えた。

ミツバアケビのお花。

アケビのお花。


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