通勤電車で、いつも、大きな川を渡る。

家やビルが立ち並ぶなか、川を渡る瞬間だけ、パッと視界がひらける。

青い空と、青い川。

(ああ、空ってこんなに広いんだ。)
と、いつも思う。

本を読んでいても、
スマホでブログを書いていても、
川を渡る瞬間だけ、
顔をあげて外を見る。

パッと視界がひらける瞬間を見ると、
スッと心が軽くなる。

※※※

『視界がひらける』 
の類義語に、

『見通しが立つ』
『明るくなる』 
『視野が広がる』
『良い方向に向かう』 

がある。

ひらけた景色を見ると、心もひらくようだ。

目で見るものが、心にも作用するのだろう。

テクテク歩いて、目の前に広がる海を見たとき。
山を登って、振り返った景色に息を呑んだとき。
森を歩いて、木々の間から、光がさす場所に出たとき。

「うわぁ!」
と思わず声が出て、
フワッと心がひらく。

心が塞ぎがちになったら、
ひらけた場所に行こう。

そこまで行けなかったら、ただ、空を見あげるだけでもいい。

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小寒の日に見あげた空。