寝ている子どもの髪を撫でる。
ふわふわ。

寝ている子どもの頬を撫でる。
すべすべ。

耳を触っても、両手で頬を挟んでも、
熟睡する子どもは起きない。

すやすや。
本当にすやすや寝ている。

寝ている子どもを、こうやって触れるのも、今だけなんだろうな。

「ママ、ヨシヨシして。」
「ママ、トントンして。」
と言われて、添い寝できるのも今だけなんだろうな。

「ママ、トイレ。」
「ママ、おしっこ出ちゃった……。」
と夜中に起こされるのも、今だけの特権(?)なのかもしれない。

寝ている子どもは、本当にかわいい。

どんなに怒っていても。
どんなに疲れていても。

寝る前に、
寝ている子どもの顔を見ると、
「かわいいなぁ。」
「怒ってごめんね。」
と、優しい気持ちになる。

大きくなっても、子どもの寝顔を見たら、同じように思うのかな。
思うんだろうな。

いつか、突然、なんらかの理由で。
(例えば、子どもの自立とか。)

子どもの寝顔が見られなくなる日が来る。

その時に、後悔しないように。

今はたくさん、寝ている子どもを見ていよう。

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子どもと一緒に作った金柑ジャム。大量。