保育園の近くにある、あんみつ屋さん。

おばあちゃんがやっている、週末だけのあんみつ屋さん。

コロナ禍でお店を閉めてしまい、
その間に息子も小学生になり、
ずっと行っていなかった。

久しぶりに前を通ったら、テイクアウト専門で営業を再開していた。

のぞくと、おばあちゃんがにっこり。

思わず
「あんみつ3個ください。」
と言ってしまった。

「どうぞ、どうぞ。中にお入りになって。好きなところにお座りになって。」
とおばあちゃん。

息子と一緒に、入り口近くの椅子に座る。

ぼんやりと眺める店内。

そこかしこに、季節の花がしつらえてある。
花器も、きちんと選ばれたもの。
花と花器のバランスが美しく、うっとりしてしまう。

壁にはボンボン時計。
掛け軸。
つややかな篭。

床には大きな茶箱。
アンティークの箪笥。
箪笥の上には、有田焼のようなお皿が飾ってある。

キッチンをのぞくと、
カウンターの上に、琺瑯やステンレスのドリップケトルが並ぶ。
吊り戸棚には、喫茶をやっていた頃の、おしゃれなカップがずらり。

どれもこれも、センスがいい!!!!!

(また喫茶やってくれないかなぁ。)
と、うっとりしていたら。

「お待たせしました。あんみつ3個、1500円です。」
と、おばあちゃん。

あんみつをもらおうとしたら
「よかったら、これも持っていって。」
と、お赤飯を袋につめてくれる。

「えええ?! いいんですか?!」
「いいのよ。そろそろお店しめようと思ってたから。」

いい人、いい人すぎるーーー。

昔、4歳の息子をつれて喫茶を利用したときも、
「よかったら、お子さんにどうぞ。」
と、小さく切った梨とブドウを、お皿にのせて出してくれた。

その時から、ずっとこのお店の、ずっとこのおばあちゃんの、大ファン。

卒園してから、だいぶご無沙汰してたけど……。

また、あんみつを買いに来よう。
また、素敵なインテリアに癒されに来よう。
また、このおばあちゃんに会いに来よう。

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寒天も、栗の甘露煮も、全て手作りで500円! お赤飯も、もっちもちで、めちゃくちゃ美味しかった〜!