サニーレタスの芽がたくさん出てきたので、少し間引きした。
間引きしないと成長できないから、
間引きしたほうが植物のために良い。
わかっているのに、
『間引き』という言葉のせいか、
少し躊躇してしまう。
息子と植物の世話をしていても、
「間引きしたらかわいそう……。」
と言う息子と、
どこまで間引きするかでいつも揉める。
「間引きしたのも、土に植えると育つよ。」
と息子は言うのだが、
「そうしたらどんどん増えちゃう。もう置く場所ないよ。間引きしたものは、美味しく食べよう。」
と説得する。
同じ理由で、
『わき芽かき』や『剪定』も苦手。
やらないと病気になって、かえって植物に悪いとわかってるのに。
「せっかく生えてきたのに……。ごめんね……。」
と言いながら切っている。
部屋に飾った切り花も、処分するときは
(今までありがとう……)
と言いながら処分する始末。
植物に、共感しすぎてる……。
『間引き』以外に、良い言葉はないかと調べた。
……見つからない。
それならば!!!
間引きされる植物に目を向けるのではなく、
残される植物に目を向けよう!!!
これからは、
『間引き』『わき芽かき』『剪定』とは言わない。
かわりに、
「選抜メンバーを選ぶよっ!」
と言うことにしよう。
サニーレタスの選抜メンバー。もう少し選んだ方がいいか。それとも器を変えるか。
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