子どもは卵から産まれると思っている息子に、
「ママはまた卵を産むの?」
と聞かれた。
「んー。ママはもうオバチャンだからなぁ。がんばればできるかもしれないけど、ちょっと厳しいなぁ。」
と答えた。
すると
「ママはオバチャンじゃないよ。どうしてオバチャンって言うの?」
と聞かれた。
「どうしてって……。40歳すぎてるし……。オネエサンって言ったら、怒られそうだし……。オネエサンって言い張って、大丈夫かな?」
「大丈夫だよ。」
「ありがとう。がんばってオネエサンって言ってみる……。」
※
先日、職場の人に
「何歳からオバさんって言うの?」
と聞かれたことを思い出した。
私は
「世の中では、30過ぎたら、みなオバさんオジさんらしいですよ。」
と答えた。
現に私が学生のころは、30代の人はオジさオバさんと呼ばれていた。
40代になった今は、
「30代! 若い!」
と思うけど。
知人の70代女性は、自分のことを「オバさん」と呼ぶ。
決して「おばあちゃん」とは言わない。
友人は、
「60過ぎたら性別はない。みなただの人間になる。」
と言っていた。
「女の人は歳をとるとみんなオジさんになるね。」
と言い放った男性もいる。
年齢と一口に言っても、
『実年齢(生活年齢)』
『発達年齢』
『主観年齢』
『生物学的年齢(細胞や臓器の年齢)』
『精神年齢』
『社会的役割における年齢』
など、いろいろある。
「年齢は単なる記号」
と、叶姉妹は言っていた。
実年齢だけで決めるのは、いろいろと無理がある。