子どもと一緒にいると、子どもに支配されているように感じる時がある。

朝起きたら、
子どものお弁当を作って、
子どもの朝ごはんを用意して、
子どもの身支度を手伝う。

仕事から帰ったら、
子どもの夕飯を作って、
子どもの宿題を見て、
子どもの学校プリントを確認して、
子どもの明日の準備を手伝う。

家にいるときは、
時計を確認しながら子どもを起こし、
時計を確認しながら子どもにやることを促し、
時計を確認しながら家を出る時間を計算する。

外にいるときは、
子どもがついてきているか注意し、
子どもが人にぶつからないか注意し、
子どもがお店のものを勝手に触らないか注意し、
子どもが慌てないようトイレに注意する。

ふぅ。
疲れる。

でも。
子どもはかわいい。
子育ては楽しい。

子どもに振り回されっぱなしなのに、なんでだろう?

寝顔や笑顔が、とてつもなくかわいいから?
「ママ大好き!」って下心なく言ってくれるから?
全身全霊で私のことを信頼しているから?
親子だから?

どれも当てはまる。
だけど、それだけじゃない。

思うに、
『子どもと一緒にいると、感動や希望や楽しみがいっぱいあるから』
のような気がする。

できなかったことが、いつの間にかできるようになった。
昨年の服が、もう着られなくなった。
幼児だったのに、もうすっかり小学生。
公園で追いかけっこしたり。
一緒に滑り台を滑ったり。
大人のマネをするのがおかしかったり。
子どもならではの遊びがかわいかったり。
子どもの将来に夢が膨らみ、
子どもが喜ぶことを考えてワクワクする。

子どもがいると、そういった感動や希望や楽しみが、いっぱいある。

だから、
「子どもに支配されてるみたい……。」
と落ち込んでも、
またすぐに立ち直れる。

「子どもに振り回されてイライラする!」
と思っても、しばらくすれば笑える。

きっと、
子どもに振り回されて、
子どもに支配されている今が、
『子育ての醍醐味』
の真っ最中なんだろう。

子どもに振り回されなくなったら、
子ども中心の日々じゃなくなったら……。

きっとそれは、子育ての終わり。

たまに、疲れ果てて嫌になるけど……。

そういうときは、
「いま私、子育ての醍醐味を味わってるぞ!」
と、自分に言い聞かせてみよう。

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ハナニラ。学校にもたくさん生えているそうです。