健康オタク過ぎて
「あの人、悪い宗教にハマらないか心配。」
と言われている人が貸してくれた本。
読んだら
『言葉で病気をやめさせる』
と書いてあった。
言葉と心理技術で、病気をやめる・やめさせるらしい。
……(;´д`)
〝病気が治る〟
ではなく
〝病気をやめさせる〟
と書いてあるあたり
(逃げ道を用意してるようでズルいな)
と思ってしまった。
その本に、エビデンスを表すようなデータは、一切載っていない。
載っているのは、多くの人とセッションしたという、著者の経験だけ。
著者の職業は、メンタルトレーナー。
メンタル向上のための本らしいけど、
精神論だけが語られている。
途中からしんどくなった。
(メンタル向上せず……)
以前、病院で働いていたとき
「医師や看護師には、宗教やってる人が多い。」
と言われたことがある。
バイト先で仲良くなった薬学部の子に、宗教に勧誘されたこともある。
医師、看護師、薬剤師など、科学の最先端にいる人たちが、
科学とは対極にあるような宗教を信仰しているのが、不思議に思えた。
(信仰は自由なんだけど)
健康オタクや、自然派の人たちが、
フィジカルではなくスピリチュアルを語り始めるのも同じく不思議。
心と体、スピリチュアルと健康、信仰と科学。
みんな無意識に、バランスをとっているのだろうか。
生態系も、バランスが崩れると、自然破壊や絶滅に繋がるし。
『突き抜ける』とタイトルにある本だったけど……。
「バランスも大事なんじゃない?!」
と、正反対のことを考えてしまった。
『深淵を覗くとき、深淵もまたこちらを覗いているのだ。』byフリードリヒ・ニーチェ
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