「なんて生きる力の強い子どもなんだ〜!」
とビックリした。




1歳から包丁を持って料理し、
小学生でフランスにホームステイして、フランス料理を学ぶ。
持っていくものは、鍛冶屋さんのもと、自分で作ったマイ包丁。
フランスへの旅費は、自分のお小遣いとクラウドファンディングで集めたお金。

なんという行動力。

この本には、
子どもの見た正直なフランスが書かれている。

ガイドブックや映画に描かれているような、
美しくて、おいしいフランスだけではない。

フランスの美しくない現実も書かれているし、
デザートは甘すぎたり酸っぱすぎたり。

でも、そこが良い。
本で読んだり映像で見たりするだけでは分からないことを、
この子は実際に体験して学んでいる。

宝のような2週間が、この本に描かれている。

そしてこの著者、ケイタくんだけでなく、
ケイタくんの親御さんもすごい!!!

子どもがやりたいと言ったことを、
やらせてあげる勇気と懐の深さ。

つい、
「子どもでも出来そうかな?」
「これは、大人がやったほうがいいかも……。」
と、
〝大人の判断〟という名の保身で、
勝手な線引きをしてしまう私には、目が覚めるような本だった。



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ケイタくん、今は大工さんと一緒に家を作っているそうです。