気になる出来事があった夜。
または翌日。
はたまたその数日後。
突然
「××したのは、○○くんが△△したからだよ。」
と、息子が言うことがある。
淡々と、前触れもなく。
何のことだろう?
としばらく考えて、
「ああ、この前の××のこと?」
と聞くと、
冷静に
「そう。」
と答える。
出来事が起こったとき、その場では癇癪を起こしたり、何も言わないことが多い息子。
こうやって時間を置くと、突然そのことについて話しはじめたりする。
その場で、自分の考えていることを言葉にするのが苦手なタイプなのだな。
私と同じ。
私も、その場で自分の考えを言葉にするのが苦手。
1人になった時に、
「あれって、こういうことだったのかな?」
「もっとこうすれば良かったんだ。」
と、冷静に考えることができる。
目の前に人がいると、その人の表情や受け答えに気が散ってしまう。
相手の影響を受けて、言いたいことが言えなかったり、忘れてしまったりする。
私が自分の考えをいちばん正直に表現できるのは、
こうやって文章を書くとき。
1人で思考して、
1人で言語化しているときが、
いちばん自分の考えを表現できる。
息子もそうなのかもしれない。
こうやって、ぽつりぽつりと話してくれるうちは、きちんと聞いてあげよう。
ぽつりぽつりじゃ収まらない思考や感情の流れが起きたとき、息子はそれを何で表現するだろうか。
私のように文章で書く?
それとも絵に描く?
それとも何かの作品で表現する?
ふと、
世の中にある芸術や音楽は、口に出す言葉に収まりきれない誰かの思いが、作品として昇華した物なのだな、と思った。
息子は「職人」や「研究者」や「アーティスト」に向いてるんじゃないかしら?
と思っていたから、これはこれでいいのかもしれない。
考えを言葉にするのが遅いのは、悪いことではない。
遅くても、速くても、言葉でも、言葉じゃなくても。
自分の考えがあって、それを表現する術があるなら、それで十分素晴らしい。
↓私は、文字にして初めて自分の思考がわかるタイプ。↓
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