保育園最後の運動会。
無事、終了。


年長さんは、ダンス、組体操、リレーの三競技。

いちばん気合を入れて練習していたのは、組体操。

息子がいちばん苦手だったのも、組体操。

組体操自体は嫌いじゃなかったけど……。
組体操で先生が叩く、和太鼓の音が大の苦手。
(息子は聴覚過敏)

練習中も、和太鼓の音に泣いてしまうこと数回。
それでもなんとか、顔をしかめながらやっていた様子。

先生たちも、私も、本番の組体操を心配していた。

が。しかし。

まさかの事態は、組体操ではなく、リレーでやってきた。

息子、リレーで走るコースが、分からなくなってしまったのである。

息子の保育園は、運動会を、近所の小学校の体育館でやる。

体育館は、床に、赤・青・黄色とカラフルなビニールテープが貼られている。

まずそのカラフルなビニールテープを見て、どこを走ったらいいか分からなくなった。
(息子は視覚優位。口で説明されても、目で見たものが強く残ってしまう。)

練習のときは、近所の公園で、先生が砂に描いてくれた線の上を走ればよかったけど。

体育館は、謎の線がいっぱい!
リレーのコースを示す線が、貼ってあるのか、貼っていないのか。

カーブを示すロードコーンも、4箇所にひとつずつ置いてあるだけ。

保護者席から見ても、
「リレーのコースはあの辺を走るのかな?」
くらいにしか分からなかった。

案の定、カーブに気づかずコースアウトする子が3名。

先生に確保されてコースに戻る。

そして息子の番。

まさかの。

息子、カーブを示すロードコーンで、直角に曲がる。

つまり、
楕円形のコース(____)のカーブを走らず、
四角く [____] くコースを走ってしまったのである。


ーーー!!!
(走りながら直角に曲がるって! それはそれですごいけど!!!)


4箇所あるコーナーに差しかかるたび、カーブを描いて走るのではなく、直角に折れて走ってしまう息子。

そのたび先生に確保され、コースに戻される。
そのたび場内はどよめく。

先生に確保され、4回コースに戻されながら、なんとか走り終えた息子。

息子のチームは1位から2位に転落。

案の定、パニックになった息子、泣きながら私のところへ。

「大丈夫!大丈夫だよっ!」
と、何が大丈夫なのか分からないけど、とりあえず息子の背中をさする私。

その後、息子のチームは巻き返し、無事1位に返り咲いたので一安心。

無表情で踊ったダンス。
放心状態で無事終えた組体操。
あとは走って終わるだけ、と安心していたリレー。

まさかまさかの……。

会場が小学校の体育館ゆえ、事前に体育館で練習できなかったのが悔やまれる……。

せめて、ロードコーンを置くだけではなく、ロープを張るなど分かりやすいコース設定があれば……。

保育園最後の運動会も、涙で終わってしまったのでした(T_T)

でもよく頑張った!

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息子が運動会でいちばん楽しかったのは、無表情で踊ってたダンスだそうです。