後半は、だーだー泣きながら読んだ。
本当に、だーだーだーだー、勝手に涙が出てくる。
父親が3人、母親が2人いる、主人公の話。





血の繋がらない親子。家族をたらい回し。
それだけ聞くと、ネガティブなことしか思いつかない。

でもこのお話には、そのネガティブな家族像は一切ない。

ただただ、血の繋がらない親子が、親子であるために、相手を思いやる気持ちしかない。

結局、親子って、
"血の繋がり"ではなく、
"相手への思いやり"なんだと思う。

相手への思いやりって、友だちとか恋人とか通りすがりの人とか、誰にでも向けるべきものなんだけど。

それが、他者へ向けるものよりもっと深いのが、
"親子の思いやり"
つまり、
"親子の愛情"
なんだと思う。

この小説は、登場人物全員が、常に相手を思いやっている。
最初から最後まで、ずーっと思いやりに溢れていている。

いいお話だった。本当に、いいお話だった。


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私から息子へ。息子から孫へ。バトンがつながりますように。