お友だちと、公園に出かけたときのこと。
公園に向かって走り出す息子。
そのあとに続く、ひとつ下のお友だち。
すると息子が怒りだした。
「どうして〇〇くんについてくるの!」
「ついてこないで!」
えええーっ?!
と、困った顔をするお友だち。
と、親たち。
「一緒に遊びなよ〜」
と言うと
「いっしょに遊ぶけど、ついてこないで!」
と返事。
そ、そんな。
一緒に遊ぶけど、ついてくるなって……。
息子の無茶ぶりに、パパと遊びだすお友だち。
息子の言い分を聞いてみると、
「一緒に遊ぶけど、ついてこられるのは嫌。」
「(公園で)一緒に遊ぶけど、別々に遊べばいいじゃない。」
と、なかなかの自閉っぷり。
本人がそれで良いなら、それでいいんだけど。
お友だちがどう思うかねぇ……。
と、周りを気にしてしまいがちな私。
以前、療育センターの人が言ってた話を思い出した。
療育センターに通っていた、自閉症のAくん。
同じ電車好きのお友だち、Bくんができた。
Bくんも自閉症。
2人とも、休みのたびに、一緒に電車を見に行くらしい。
「どんな話をするの?」
と聞いたら、
「話はしない」
とのこと。
一緒に電車を見に行くのが目的だから、行きも帰りも会話はしないそう。
無言で電車を見に行って、無言で帰ってくる。
それでAくんもBくんも、楽しいらしい。
一般の価値観からしたら、
「それで楽しいの?!」
「それで友だちなの?!」
となるだろう。
でも、自閉症の2人には、
それで楽しいし、それで友だちなのだ。
世の中、いろんな人がいる。
いろんな価値観がある。
会話をしなくても、
同じことをしなくても、
一緒にいるだけで楽しいって。
それは本当に親友だね。
息子にも、そういう友だちができるといいな。
みんなでいても、自分のペースは守りたい息子。
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