実際の事件をベースに書かれた、フィクション。
詳しくは知らないけど、普段テレビを見ない私でも知っている。
それくらい有名で、記憶に残る事件がベース。
なので、興味本位で読んでみた。
おもしろかった。
フィクションだけあって、実際の事件とは全く別な物なんだけど、
おもしろかった。
美味しい食べ物と、女性への優しさに溢れていた。
ご飯を食べること、
ご飯を作ること。
女性がありのままに生きることの厳しさ、
女性もありのままに生きて良いという優しさ。
それが、物語全般にあふれていた。
全く先が読めないストーリーにハラハラしたけど。
良いラストだった。
この本を読んだ多くの女性が共感して、
男性はハッとして、
みんな、お腹が鳴る。
そんな小説だった。
最後に。
とても心に残った、主人公とその友人のセリフを、ここに引用します。
『どんなに美しくなっても、仕事で地位を手に入れても、仮にこれから結婚をし子供を産み育てても、この社会は女性にそうたやすく、合格点を与えたりはしない。こうしている今も基準は上がり続け、評価はどんどん先鋭化する。この不毛なジャッジメントから自由になるためには、どんなに怖くて不安でも、誰かから笑われるのではないかと何度も後ろを振り返ってしまっても、自分で自分を認めるしかないのだ。』
『反対派がいるときは必ず賛成派もいることを忘れないで。』
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