多様性という言葉は知っていたけど、
その真の意味を、理解していなかった。

この本を読んで、そう思った。



日本語しか話せない、
日本人ばかりいる日本という国では、
本当の多様性って、実現できないのかも。

いろんな文化、いろんな言語、いろんな肌の色を持つ人たちが、
ぶつかり合いながら一緒に暮らさないかぎり、
実現できないんじゃないか。

この本の言葉を借りるなら、
「誰かの靴を履いてみること」、
つまり、
「他人の感情や経験などを理解する能力(empathy )」は、
頭ではわかったつもりでも、実際に体験しないと、理解するのは難しいように思える。

観光地としてのイギリスしか知らないと、
この本に書かれているイギリスの姿に、ビックリする。
でも、日本にも、貧富の差はある。
それがどんどん拡大していけば、イギリスのように
「ソーシャル・アパルトヘイト」
が起きるかもしれない。

この本の帯に
「一生モノの課題図書」
と書いてある。

本当に、
子どもも大人も1度はこの本を読んで、
この親子のように、差別や多様性について話し合ってほしい。

そして実際に、
日本に住む外国人やいろんな立場の人と交流してみたり、
海外で暮らしてみたり、
自分の肌で多様性に触れてみてほしい。

昨日のブログで、
「親子でコミュ障」と書いたけど、
コミュニケーション無くして、平和は訪れない。


以下は、
この本でいちばん印象に残った言葉です。

​​『どの差別がいけない、っていう前に、人を傷つけることはどんなことでもよくない』


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日本しか知らないって、ある意味リスクかも。
特に、これからを生きる子どもたちには。