知らない植物がいっぱいある。
この本を読んでそう思った。


私が知っているのは、お花屋さんや、公園、道端に咲いてるお花の、ほんの一部。

多くの人が見過ごしてしまう植物に気づいて、
観察して、
分類して、
名前をつける。

「好き」や「興味」をとことん追い続けている人たちに、頭があがらない。

スミレを「須美禮」と書いて、美しい人を表すとあった。

「私も、花の名前が良かったなぁ」
「女の子が生まれたら、花の名前をつけたいなぁ」
などと、妄想をふくらませる。

駅からの帰り道に、ペラペラヨメナが咲くおうちがある。
白とピンクの小さな花が、いちめんに咲く姿がかわいい。
ペラペラヨメナという名前も、かわいい。

どうやら、源平小菊という別名があるらしい。
咲きはじめは白く、途中でピンク(赤)に変わる花が
「平家の赤い旗」「源氏の白い旗」に例えられて、その名がついたらしい。

白とピンクの花があると思っていたけど、
花が白からピンクに変化しているとは知らなかった。

植物は、名前を知ると、断然おもしろい。

梅の花が咲き乱れ、春がやってきた。
これから、植物観察がますますおもしろい季節がやってくる。

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祖母が好きだった、アヤメの花。
由来(花びらに綾目模様があるから)を知って、
祖母の名が「綾子」だったことを思い出した。