自慢の植物を写真に撮って、先生に見せていた息子。

先生が、
「ママも植物育てるの、好きなんですか?」
と聞いてきた。
「はい(息子ほどじゃないけど…)」
と答えると、
「やっぱり」
と納得した様子。

親の好みは、少なからず子に出る。

私の植物好きは、祖母の影響。

小学校低学年まで暮らした家は、小さな庭があった。
そこでは、祖母が育てている植物が、一年中花を咲かせていた。

紫が好きだったのか、アヤメやキキョウなど、紫色の花が多かった気がする。

中でも、いちばんの思い出は、もみの木。

庭の片隅に植えられていて、12月になると掘り出される。
そして、植木鉢に植え替えられると、部屋の中へ。
綿や電球でおめかしして、クリスマスツリーになるのだ。

そして、クリスマスが終われば、また庭に返される。

庭のない団地に引っ越してから、クリスマスツリーは、プラスチックの作り物に変わった。

残された庭の植物たちは、もみの木は、どうなったのだろう。

もう、あの家も、ないのかもしれない。

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昨年、息子が欲しがって買った、ヒムロ杉の小枝。
根が出たら土に植えて、クリスマスツリーにするらしい。
まだまだ発根する気配はないけど、元気です。