立派な、檜(ひのき)の森。
空高く、天まで届きそうな勢いで、まっすぐ伸びた檜。
どんなに体を反らせても、てっぺんが見えない。
枝葉は空高いところにしかなく、目の前は、ガサガサした肌の、木の幹が並ぶ。
さながら檜の神殿、檜の要塞のよう。
森の木が持つ迫力に、上ばかり見て歩いていたら、方向感覚を失った。
森で迷子になるって、こういうことか。
森の木と、街の木。
同じ、人の手入れが行き届いた木であっても、ぜんぜん違う。
大きく育つよう、手入れされた森の木。
美しく育つよう、手入れされた街の木。
人当たりの強い、森の木。
人懐こい、街の木。
木も、性格があるのだろうか。
木も、森も、生き物なんだなと、改めて思う。
ましてや、人の手の入らない、鬱蒼とした森なんて。
生き物としての濃度が高すぎて、入ったら戻れない気がする。
森に、食べられてしまいそう。
ここが、市民の森で良かった。
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