Twitterで、著者の平野啓一郎さんに、「いいね」とリツイートしてもらった後に、改めて読書感想文を書くのも恥ずかしいのですが……。


とても良い、恋愛小説でした。

主人公が10代20代だったら、成立しない。
30代でも、危うい。

40代。
それも、「知性」と「自分のやるべきこと」を持った40代だからこそ、成立する恋愛小説。

この、
「知性」と「自分のやるべきこと」を持った、
というのがポイント。

これがなかったら、40代という設定であっても、この恋愛小説は成り立たなかった。

欲望むき出して、愛憎が泥沼と化した、疲れるだけの恋愛小説になっていたと思う。

著者の、硬質な文章。
哲学的思考。
教養。
芸術に対する深い造詣。
好奇心。
そして知性。

それらが全て作用して、どこまでも純粋なのに、どこまでも広がる恋愛小説になっている。

自分が40代になって、恋愛小説は苦手になってたけど……。
『マチネの終わりに』
読んで良かった。

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帯の写真のせいか、主人公2人が福山雅治さんと石田ゆり子さんにしか見えなくて……。
美しすぎる。